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白い肌の異常な夜 1971年12月4日(土)公開

この時代の映画は50年が経過し、そろそろレガシーの仲間入りかもしれない。イーストウッドとのコンビで多くの作品を撮ったドン・イーゲル監督だが、この作品はサスペンスの要素を軸に女性心理と愛憎劇をうまく描いている。この時代の映画は余計な演出やシーンを排除してシンプルに短時間で終焉するので観ていてストレスがない。
この手のヒューマンサスペンスは現代でもかなり多く公開されているけれど、この作品のように非常にシンプルだけど引き込まれるレベルのものはそう出会わない。
イーストウッドのたくましい肉体と魅力を余すところなく利用した秀作だ。
『The Beguiled / ビガイルド 欲望のめざめ』ソフィア・コッポラ監督が最近リメイクしたが、こちらはかなり幻想的で違うテイストなので見比べてみるのも面白い。
私は断然、ドン・シーゲル版ですが・・・
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【作品情報】
女性特有の愛憎の心理構造を鋭くえぐった作品。製作・監督は「刑事マディガン」のドン・シーゲルトーマス・カリナンの原作をジョン・B・シェリーグライムス・グリスが共同脚色、撮影はロバートの息子ブルース・サーティーズ、音楽はラロ・シフリン、編集はカール・ピンジトアが各々担当。出演は「真昼の死闘」のクリント・イーストウッドジェラルディン・ペイジエリザベス・ハートマンジョー・アン・ハリスパメリン・ファーディンなど。
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【あらすじ】
南北戦争末期、南部のある深い森の中にファンスワース女子学院があった。戦火を避け自給自足の生活をおくる女たちは、院長のミス・マーサー(ジェラルディン・ペイジ)、教師のエドウィーナ(エリザベス・ハートマン)、キャロル(ジョー・アン・ハリス)、ドリス、ジャニー、亀の子をペットにしている10歳のエミー(パメリン・ファーディン)などであった。ある日、きのこ採りに森の奥に入ったエミーは、血みどろで倒れている兵士を発見して悲鳴をあげた。女たちは学院にその男をかつぎ込んだものの、兵士が敵方の北軍の軍服を着ているのに気づき困惑した。しかし、傷ついた男を敵側に渡すこともできず、女たちは手当てをして看病を続け、南軍の巡視隊の目をうまくかわした。間もなく生気を回復した兵士ジョン・マクバーニー伍長(クリント・イーストウッド)に、しかし女たちの欲望が渦巻き始めたのだ。成熟した体を持て余すキャロル、精神的に傾斜するエドウィーナ、そして院長もマクバーニーに心惹かれた。そして、彼女たちの嫉妬と憎しみが頂点に達した時、逆上したエドウィーナはマクバーニーを階段の上から突き落としてしまった。その傷が化膿すると、院長は自ら指示してナイフとノコギリを持ち出し、彼の脚を切断してしまった。麻酔から覚めたマクバーニーは、脚を切断したのは院長の嫉妬心からだと喚きたて、院長の近親相姦の秘密を知ると、それをたてにとって、学院の支配者はオレだとうそぶいた。憎しみを抱いた院長たちは毒きのこで彼を殺害しようと思いついた。マクバーニーに亀の子を殺されたエミーが毒きのこを採ってきた。しかし夕食の時、マクバーニーの態度は一変し皆に無礼を謝り、学院を出て行くといって、好物のきのこ料理をうまそうに食べた。その彼の手からフォークがポトリと落ちた。

by hageuz | 2020-06-14 16:13 | 映画

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