パンク侍、斬られて候
今作品はとにかくくだらなさが全開で映画を楽しむという側面から考えるとそこそこ楽しめます。とはいえベースは仇討ち時代劇に宗教的なカルト要素で味付けしたという特段ひねりのない話。映像の中で様々な趣向を凝らして楽しませようとする感じは嫌いじゃありませんが・・・
観客の数もそれほどでもなく興行的には厳しいと思いますね。これだけの役者を使ったらもう少し期待を上回っていただかないとね。
芥川賞作家・町田康の同名小説を、宮藤官九郎が脚色を手がけ、鬼才・石井岳龍監督が映画化した異色時代劇。綾野剛演じる“超人的剣客”の浪人・掛十之進の前に現れる12人のクセモノや、1人の女を巡る恋の行方、サルたちとの戦いが描かれる。サルになりきった永瀬正敏をはじめ、奇想天外なキャラクターが次から次へと登場する。
江戸時代。ある日、とある街道に一人の浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。自らを"超人的剣客"と表すその浪人の名は掛十之進(綾野剛)。掛は「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」と語るが…。発令される隠密ミッションを巡って、クセもの12人が、繰り広げる腹の探り合いと、“1人の女”をめぐる恋の行方。そして、謎の猿将軍が語り出す驚愕の真実とは……。