スリー・ビルボード
最近のアカデミー賞候補や実際に賞を獲得した作品は正直、意外と面白くなんです。
脚本はしっかりしていて、展開を読みにくいサスペンス仕立てです。主演のフランシス・マクドーマンドの存在感は賞レースではいい線行くと思いますが、個人的には精神不安定の警官役のサム・ロックウェルが助演男優賞をあげたいほどの演技でした。
ただ、後半一気に畳みかけるわけでもなくさらっとエンドロールを迎えてしまったのには少しがっかりしました。
とある田舎町で起きた殺人事件にまつわる騒動の行方を描き、数々の映画賞で話題を呼んだクライム・サスペンス。『ファーゴ』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドが、亡くなった娘を思うがゆえに起こした騒動によって孤立していく母親を、ウディ・ハレルソンが町の人々から支持される警察署長を演じる。
ミズーリ州の寂れた道路に掲示された巨大な3枚の広告看板。そこには警察への批判メッセージが書かれていた。設置したのは、7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)。犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長ウィロビー(ウディ・ハレルソン)にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下(サム・ロックウェル)や町の人々に脅されても、ミルドレッドは一歩も引かない。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、事態は予想外の方向へと向かっていく……。