私には珍しくテレビアニメ似たことがあるし本も読んだことのある作品だけに、なぜにこれを日本人キャストで映画化実写にするのか意味が分からない。とはいえエド役の山田君もアル役の鎧もマスタング大佐役のディーン・フジオカもかなりイメージに近い。話自体は原作通りでひねりはないのでストーリーとしては実写化ならではにしてほしかった。ファンの多い作品の世界観は壊せなかったのかもしれませんね。個人的にはラスト役の松雪泰子の妖艶さがど真ん中でした。彼女ってもらった役をすごくうまくこなせるよね。観る価値はそこだけです。
【作品情報】
テレビアニメや劇場アニメにもなった荒川弘の人気コミックを、
山田涼介主演で実写映画化したファンタジーアクション。亡き母を生き返らせようとするが、人体錬成に失敗し、自らの左足と右腕、弟アルの体を失くしてしまった少年エドが国家錬金術師となり、旅を続けるさまが描かれる。監督は『ピンポン』の
曽利文彦。
【あらすじ】
幼くして錬金術の天才的な才能を見せるエド(山田涼介)は弟アルと共に、亡き母を生き返らせようと、“人体錬成”の理論にたどり着く。しかし錬成は失敗し、代価としてエドは左脚を、アルは身体全部を“持っていかれて”しまう。瀕死のエドはとっさに自身の右腕と引き替えにアルの魂を錬成し、近くにあった鎧に定着させる。時が経ち、右腕と左脚に鋼鉄の義肢を装着した身で国家錬金術師となったエドは、鎧の姿の弟アルを連れて、失った身体を取り戻す手がかりを探す旅を続ける。そんなエドを、人は“鋼の錬金術師”と呼ぶのだった……。