人気ブログランキング | 話題のタグを見る

はっちのブログ【快適版】

hageuz.exblog.jp

公開映画情報をできるだけ早くお届け!

はじまりのみち

木下恵介生誕100年で、アニメ監督では評価の高い原恵一監督初の実写。全体的には実話を元にしたといいながら、木下監督を褒め称える形でなくあくまでさらりと仕上げている。原監督のセンスの良さが光ります。
ただ1点個人的には96分の時間に木下監督の作品を5分以上織り込んできたのが引っかかった。この映画で木下恵介監督を知る観客もいるだろうが、関心を持ったら自分で探したり、調べたりするのも一興。
加瀬亮の俳優としての力量が光った作品でした。
はじまりのみち_f0064229_19351147.png

【作品情報】
『河童のクゥと夏休み』など数々のアニメ作品で知られる原恵一監督が、初めて実写作品に挑戦した家族ドラマ。日本映画史に名を残す巨匠・木下惠介の実話を、映画『陸軍』製作時のエピソードを回想形式で盛り込みながら描く、母と子の物語。木下監督を幅広い演技で知られる実力派の加瀬亮が巧みに演じる。
はじまりのみち_f0064229_19351158.jpg

【あらすじ】
政府から戦意高揚の国策映画づくりを映画界に要求されていた時代。木下惠介(加瀬亮)が昭和19年に監督した「陸軍」は、その役割を果たしていないとして当局から睨まれ、次回作の製作が中止になってしまう。夢を失った木下は松竹に辞表を提出、病気で倒れた母、たま(田中裕子)が療養している浜松市の気賀に向かった。失意の中、惠介はたまに「これからは木下惠介から本名の木下正吉に戻る」と告げる。しかし、戦局はいよいよ悪化の一途をたどり、気賀も安心の場所ではなくなってくる。惠介は山間の気田に疎開することを決め、その夏、一台のリヤカーに寝たままの母を、もう一台には身の回り品を乗せ、兄・敏三(ユースケ・サンタマリア)と、“便利屋さん”(濱田岳)と惠介の3人で、夜中の12時に気賀を出発し山越えをする。激しい雨の中、17時間歩き続け、ようやく見つけた宿で母の顔の泥をぬぐう惠介。疎開先に落ち着いて数日後、たまは不自由な体で惠介に手紙を書く。そこにはたどたどしい字で「また、木下惠介の映画が観たい」と書かれていた……。
はじまりのみち_f0064229_19352431.jpg

by hageuz | 2013-06-01 19:36 | 映画

by hageuz