リトル・ミス・サンシャイン
作品は全般的にゆるーい感じになっていて、アメリカ映画としては結構珍しい部類じゃないでしょうか?バラバラだった家族が、美少女コンテストへの繰り上げ参加によって旅をしながら再生するというシナリオ。人物設定が絶妙で楽しめる作品でした。
【STORY】
アリゾナに住む小太りなメガネ少女・オリーヴの夢は、ビューティー・クィーンになる事。コンテストのビデオを研究したり、大好きなおじいちゃん指導の元、ダンスを特訓したりと訓練に余念がない。そんな彼女の元に、朗報が舞い込む。カリフォルニアで行われる“リトル・ミス・サンシャイン”コンテストに繰り上げ参加が決定したのだ!問題だらけのフーヴァー家は、家族6人ミニバスに乗り込み、一路コンテスト会場を目指すが…?!
独自の成功論を声高に振りかざすが自分は甲斐性ナシの父、家族を嫌って沈黙を続ける兄、ヘロイン中毒で強烈な毒舌の祖父、失恋が原因で自殺を図ったプルースト研究家のおじ、そんなバラバラの家族を必死でつなぎとめようとする母…。寄ればケンカが始まる彼らの、珍道中を描いたロード・ムービーだ。クチは悪いが、実はナイーブな家族の触れ合いに胸をくすぐられるが、絶妙に“笑い”が織り込まれており、軽口でしんみりしすぎない。監督は長編初となるデイトン&ファリス夫婦。主演のアビゲイル・ブレスリンは、子供用ファット・スーツを着込んで幼児体系のオリーヴを好演した。全米でも小規模作品ながら異例の大ヒットを記録した注目作!