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カテゴリ:本( 28 )

仇敵 池井戸潤

池井戸作品の中でも短編でまとめられながらつながりを持つ作風はさすが。
銀行出身、コンサルを取り立てられる方もいますが、金融知識だけではこのレベルの作品はまずかけない。
筆力は素晴らしく知らないことがなにかしら出てくるのが楽しいです。今回は「庶務行員という職種」こんど銀行に行ったら観察してみよう。
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【作品情報】
元エリートの矜恃――男は再び立ち上がる!

幹部行員の裏金工作を追及した恋窪商太郎は、謂れなき罪を着せられメガバンクを辞職。エリートから地方銀行の庶務行員となるが、人生の豊かさを知る。だが、元ライバルからの電話が再び運命を揺るがす――。不正を知った男(ライバル)は謎の死を迎え、恋窪は“仇敵”への復讐を誓う。乱歩賞作家、渾身の連作ミステリー。
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by hageuz | 2015-07-28 20:53 | | Comments(0)

探偵の探偵IV

現在TV放送中の探偵の探偵、第4弾!松岡圭祐さんの人気シリーズ。
前作でようやく宿敵との決着がつき、少し悲しい終わり方だったため続編を予感していましたが、やはり・・・
紗崎玲奈はスマリサーチを去り、竹内事務所で対探偵課に従事しているところから始まる。
やはりこの小説は様々な探偵のノウハウがいい。シリンダーキーのセキュリティをはじめ、日常で使用している機器がいかに簡単にセキュリティを解除できるのか(詳細までは書かれていないから本当はそううまくいかないのかもしれないが、実にリアル)
琴葉との関係や終わったはずの宿敵にさらなる黒幕が・・・

話の流れは今の時代どんなプロットも出尽くしているといわれている中、それなりに面白く読ませてくれた。
もうこれでおしまいだと思います。
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悪徳探偵を追い詰めた対探偵課探偵・紗崎玲奈。しかし玲奈はいっそう凶悪な敵の脅威にさらされる。東京拘置所で勃発する凶暴犯不審死の真相は。そして、本当の姉妹のごとく慕い合った玲奈と琴葉が迎える運命とは? 衝撃の結末!
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by hageuz | 2015-07-22 20:57 | | Comments(0)

氷点(三浦綾子)

処女作にして普及の名作となった『氷点』。何度も映画化・ドラマ化されているが、私には縁のない作品だった。
今回、三浦綾子電子全集をkindle版で紹介され読んでみた。
主人公、辻口陽子の純粋無垢な少女にどうしてこうも過酷な試練を与えるのか!と憤りを感じつつもテーマである「原罪」を掘り下げている。
1963年に朝日新聞社が応募した懸賞小説の入選作だそうだ。こんな小説を処女作として世に送り出した三浦綾子という作品にはまってしまった。最近ではこの作品のようなありえないような設定を読んでも気にならなくなったが、1963年当時にこれだけの奇抜な設定とテーマを書き上げる才能は驚きしかない。
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小説の世界って奥が深い。作家によって書き方も主人公目線も違っている。この作者の作品には少しはまってみたい。・・・すでに続・氷点も読み終わり、これだけ突飛な設定を無理なく落とし込みまとめて折り合いをつけていることにさらなる脅威を感じている。すごい・・・
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by hageuz | 2015-05-30 16:31 | | Comments(0)

満願(米澤穂信/著)

「ミステリが読みたい!」(早川書房 「ハヤカワミステリマガジン」2015年1月号掲載)のランキングが発表されました。この1年間に刊行されたミステリのなかから、信頼できるミステリ読みのプロフェッショナルが選ぶこのランキング。1位に輝いたのは『満願』。これは読まないととおもい読破しました。
これまでの
ボトルネック(2006年8月 新潮社 / 2009年9月 新潮文庫)
インシテミル(2007年8月 文藝春秋 / 2010年6月 文春文庫)
遠まわりする雛(2007年10月 角川書店 / 2010年7月 角川文庫)
を読んだときはそれほどの作家とは思っていませんでした。

今回は6つの作品からなる短編集でしたが、主要登場人物はわずか四人ながらも万華鏡のように目まぐるしく相貌を変え、しかもエロティックな香りが漂う「柘榴」、国外に出て逞しく生きる日本人を主役とした立志篇と見せておいて、後半で転調してからのスリルが半端ではない「万灯」、都市伝説を扱ったブラックユーモア譚の如き「関守」の3つはどれも素晴らしい。特に最後の「関守」はしびれました。
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【作品情報】
作者の米澤穂信さんは、2001年青春ミステリ『氷菓』でデビュー。若者の日常とミステリを組み合わせた『〈古典部〉シリーズ』で高い人気を得ました。端正な文体で「日常の謎」を描くその手法は若者の間で評判となり、『〈古典部〉シリーズ』はアニメ化・漫画化もされ大ヒット。その後『ボトルネック』や『リカーシブル』などのほろ苦い青春ミステリから、『追想五断章』『儚い羊たちの祝宴』などの緻密でぞっとするほど甘美な作品まで、確かな筆力と堅実な作風でミステリ界に礎を築いてきました。

『満願』は6つの作品からなる短編集。それぞれが独立した短編で、殺人の刑期を終えた女、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇する6つの奇妙な事件が描かれています。どの作品も入念に磨き上げられた流麗な文章で、精緻に作り込まれた謎が語られます。登場人物の心の奥底に潜む様々な思いを表す些細な行動、風景を綴る細かな描写、文章を彩る全てに意味がある緊張感溢れる短編集となっています。
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by hageuz | 2015-05-20 21:30 | | Comments(0)
東野作品でも珍しくSF色の強い作品でした。文庫にしては珍しく600ページ弱のボリューム。しかし読み始めたら止まらない一冊でした。世界から取り残された人々。そんな状況でどう生き残るか?設定はそれほど目新しくないけど彼の文章は読ませる力がありますね。これだけ多くの作品を短期間に生み出すエネルギーはほかの作家を凌駕するものがありますね。映画化するとディザスタームービーになりそうですが監督次第でパラドックスワールドが表現できれば面白そう。たった13秒時間が飛んでしまうだけなのに・・・
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【内容紹介】
「世界が変われば善悪も変わる。
人殺しが善になることもある。
これはそういうお話です」東野圭吾

運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。なぜ彼らだけがここにいるのか。彼らを襲った“P-13 現象”とは何か。生き延びていくために、今、この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない!
張りめぐらされた壮大なトリック。論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、東野圭吾エンターテインメントの最高傑作! --このテキストは、 ハードカバー 版に関連付けられています。
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※有名邦画の1シーン こんなイメージ???
【内容(「BOOK」データベースより)】
13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変れば善悪も変る。殺人すらも善となる。極限状態で見えてくる人間の真理とは。
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by hageuz | 2014-10-18 22:01 | | Comments(0)
イニシエーション・ラブをkindleで読んでこの作家をもう一冊評価のために読んでみました。
ある場所にある日時だけ現れる過去に戻る穴を通ると、今年の1月のある日時に現在の精神と記憶だけが戻るという非常に特殊な時間移動。ここで選ばれた9名が10か月戻って人生をやり直す。ここでアガサクリスティの名作『そして誰もいなくなった』とケン・グリムウッドの名作『リプレイ』のようなプロットがクロスする。
タイムスリップ系にありがちな整合性の取れない状況もそれなりに納得感のある形に抑え結果ラストにはそれなりの結末が待っており「ミステリー好き」な私にとってはそれなりに楽しめる作品だった。
途中のテンポの悪さはあるものの、この作家のストーリーのまとめ方は才能があると感じます。
感動や印象が残るタイプではありませんが、楽しめる点では☆☆☆です!お勧めですよ。

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【あらすじ】
「もし、現在の記憶を持ったまま十カ月前の自分に戻れるとしたら――。この夢のような「リピート」に成功し、人生の「やり直し」に臨もうとしている、年齢も職業もバラバラの十人の男女。彼らは一人、また一人と、次々と不審な死を遂げていきます。誰が「リピーター」を殺しているのか?家族にも警察にも相談できないまま、独自の捜査を行う彼らが辿りついた衝撃の真相とは――。ミステリ界の鬼才が、永遠の名作『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ傑作。
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by hageuz | 2014-10-11 22:02 | | Comments(0)

イニシエーションラブ

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少し古いが文庫新刊で世間が少しだけ騒いでいたので読んでみました。
「必ず2回読みたくなる」と評された驚愕のミステリー!(全然ミステリーじゃありません)
2014年3月、日本テレビ『しゃべくり007』で絶賛された作品です。

おそらく私のようなバブル少し前の世代くらいの時代なのでしょう。携帯もない時代の就職前大学生の恋愛小説(としか思えない。)2回目を読むと違ったものに変貌するらしいのだが、2回目を読むほどの関心が持てなかった。おそらく、ラストのシーンから想像はできますが・・・(ネタバレになるので書かないことにします)
鈴木くん、マユ、ミヤコの関係が「あるある」「そうそう」「そんな感じだった」など世代を超えて共感されているのでしょう。

私自体は「遠距離恋愛」を成就して結婚したので、この「シチュエーション」の一部は共感できますが、展開には全くシンクロできませんでした。

内容(「BOOK」データベースより)
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
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by hageuz | 2014-10-03 08:17 | | Comments(0)

第145回直木三十五賞

選考委員会が平成23年7月14日(木)午後5時より築地・新喜楽で開催され、下記候補作品の中から池井戸潤さんの「下町ロケット」が授賞作に決まりました。

下町ロケット読まなくっちゃ!
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オーダーメイド殺人クラブ内容紹介
中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。
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池井戸潤 <受賞>
(いけいど じゅん) 「下町ロケット」(小学館)
島本理生
(しまもと りお) 「アンダスタンド・メイビー」(中央公論新社)
高野和明
(たかの かずあき) 「ジェノサイド」(角川書店)
辻村深月 ※1
(つじむら みづき) 「オーダーメイド殺人クラブ」(集英社)
葉室 麟
(はむろ りん) 「恋しぐれ」(文藝春秋)
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by hageuz | 2011-07-14 20:48 | | Comments(0)
全国の書店員が“いちばん売りたい本”を選ぶ『本屋大賞』大賞を受賞した作品。

麗子の上司の風祭警部を、麗子と同じ金持ちに設定し、上から目線で虐げるキャラに仕立てたところがポイント?
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少し前にTVドラマで普段のお嬢様ぶりから凄腕の刑事に変わる深田恭子の演技が完璧だった「富豪刑事」は2005年~2006年に放送されましたが、作家の東川篤哉さんは知っているのでしょうか?
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少しヒントになっているのかも?もともと筒井康隆原作の作品ですからそちらが参考?

殺人事件の謎ときは割とスタンダードで分かりやすいので、謎ときというよりは上司風祭警部と麗子のやり取りが見せ場1、帰宅後、執事の謎解きが見せ場2という仕上げになっていて、推理小説は苦手という女性でも読みやすいことが授賞の要因でしょうか?

売り上げも好調で100万部を突破したそうで、カバーも含めた売り方もヒットの要因でしょうね?
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by hageuz | 2011-05-22 16:06 | | Comments(0)

夜明けの街で

東野圭吾にしては珍しい横浜を舞台にし、不倫を軸に置いた作品。しかしながら、15年前の殺人事件が中心に流れており、恋愛推理サスペンス的な仕上がり。
男性の目線から言うと、のめりこんで読んでしまうような部分がかなりある為個人的には非常に面白かった。(現実には起こり得ないと分かっていますけど・・・)
やはり面白いからでしょうか、今年若松節朗監督が、岸谷五朗・深田恭子主演で映画化が決定しているとのことで今から楽しみです。木村多江さんも出ているとのことですので・・
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【STORY】
15年前の殺人事件。
まもなく時効を迎える。
僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた――。
渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。その後、僕らの距離は急速に縮まり、ついに越えてはならない境界線を越えてしまう。しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家では、15年前、父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、沈黙を貫いてきた。犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようとしていた…。
緊迫のカウントダウン。衝撃のラストシーン。
著者渾身の最新長編小説
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by hageuz | 2011-03-01 20:14 | | Comments(0)