世界にひとつのプレイブック
デニーロ演じるパッドの父の本音もわからなくはないが、なんとなく引き込まれない。個人的にはティファニー演じるジェニファー・ローレンスの気持ちの変化の演技がとても良かった。なかなか笑顔を見せない彼女がラストシーンで幸せそうな笑顔を見せてくれたのが一番よかった。
ダンスシーンはお世辞にも上手とは言えないが、2人の気持ちがよく伝わってきた。佳作です。
あらすじ・解説
マシュー・クイックの原作を、故シドニー・ポラックと故アンソニー・ミンゲラが映画化しようとしていた。その時脚色を担当したのが『ザ・ファイター』などのデヴィット・O・ラッセルであったが、ポラック、ミンゲラが相次いで病に倒れ、亡くなってしまう。ラッセルが二人の名匠の意志を引き継ぎ映画化した。パットには『ハングオーバー』シリーズのブラッドリー・クーパー、ティファニーには『ウィンターズ・ボーン』のジェニファー・ローレンスという奇跡のコンビのほかにも、パットの父親として名優ロバート・デ・ニーロが出演。トロント国際映画祭で観客賞(最高賞)を受賞したほか、ゴールデン・グローブ賞4部門にノミネートされた。
解説
最愛の人を失い心が壊れた男女が、立ち直るためにダンスコンテストに挑戦する姿を描くハートフル・コメディ。出演は、「ハングオーバー」シリーズのブラッドリー・クーパー、「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス。監督・脚本は、「ザ・ファイター」のデヴィッド・O・ラッセル。トロント国際映画祭観客賞受賞。
あらすじ
妻の浮気が原因で心のバランスを崩し、すべてを失ったパット(ブラッドリー・クーパー)は、実家で両親と暮らしながら、社会復帰を目指してリハビリをしている。そんなとき、近所に住むティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。ティファニーは愛らしい姿からは想像もつかない過激な発言と突飛な行動を繰り出し、パットを翻弄する。実は彼女も、夫を事故で亡くし、心に傷を負っていた。立ち直るためにダンスコンテストへの出場を決意したティファニーは、パットを強引にパートナーに任命する。こうして、2人の人生の希望を取り戻す挑戦が始まった……。