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脳男

生田斗真に番宣はフォーカスしていたが、個人的には松雪泰子が断然よかった。鷲谷真梨子(松雪泰子)の家庭環境を背景に入陶大威≒鈴木一郎(生田斗真)の異様なまでの感情の無さが際立ってくる。緑川紀子(二階堂ふみ)と水沢ゆりあ(太田莉菜)の2人組の無差別連続爆破犯人も気持ちが悪い。
今までのヒーローものと違い正義感が悪人を征する話ではなく制裁する感じがスカッとしない。個人的にはポリグラフシーンの機械的な受け答えと検査結果を分析するシーンが今までになくぞっとする。
この映画自体女性には全く受けないだろうが、新しいタイプのバイオレンスとしては不思議だが嫌いではなかった。
エンドロールで使われているプログレッシヴ・ロックバンド、キング・クリムゾンの43年前の曲「21世紀のスキッツォイド・マン」が懐かしい。21世紀少年で使われたT.REXの「20th Century Boyもそうですが、監督が学生時代に聞いた曲が最近よく使われますね。70年代の音楽に何か惹かれるものがあると私も感じてます。
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あらすじ・解説
原作は2000年に刊行され、江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の小説を『八月の蝉』の成島出監督が脚本化し、『犯人に告ぐ』の瀧本智行が監督したアクション・ミステリー。原作の発表から10年以上たったためか、犯人のキャラクターが変更され、その世界観や“脳男”と悪役の緑川の対決の図式に、『ダークナイト』の影響が感じられる。ただし、このヒーローには正義を果す原動力ともなる“怒り”がない。人に残酷な選択をさせる、ジョーカーばりの“悪”の緑川の方が、欲望もある怪物だ。生田斗真の“脳男”はまさに適役。「感情のないダークヒーロー」というキャラが面白い分、一般人代表として配置された精神科医と刑事が霞んでしまっているのが残念。
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解説
並外れた知能や肉体を持ちながら、人間らしい感情に欠け、正義のために犯罪者の殺戮を繰り返す“脳男”を中心に、“正義と悪”、“愛と心”を問うバイオレンス・ミステリー。出演は「僕等がいた (前篇・後篇)」の生田斗真、「この空の花 長岡花火物語」の松雪泰子、「るろうに剣心」の江口洋介。監督は「星守る犬」の瀧本智行。
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あらすじ -
都内近郊で無差別連続爆破事件が頻発し、路線バスが爆破される。乗客が全員死亡したその犯行に使われたのは、舌を切り取られた女性の全身に爆薬を巻きつける“人間爆弾”。動機不明の異常な事件を担当する刑事の中に、粗暴だが人一倍正義感の強い茶屋(江口洋介)がいた。

犯人のアジトを突き止めた彼が現場に踏み込むと、別の男と格闘していた犯人がアジトを爆破して逃走する。茶屋が確保したその男(生田斗真)は、“鈴木一郎”と名乗った以外、一切身元不明。爆破の共犯者と見なされ、精神鑑定を受けるが、担当医師の鷲谷真梨子(松雪泰子)は彼の態度に違和感を覚える。平均的過ぎる受け答え、正確過ぎる生活行動。その様子を観察した真梨子は、一郎の過去を調べ始める。

本名は入陶大威(=いりすたけきみ)。幼い頃に轢き逃げ事故で両親を亡くした彼は、大富豪の祖父・入陶倫行(=いりすのりゆき)に引き取られる。ところが、倫行は息子夫婦を失った怒りから、並外れた知能を持つ一郎を、人間らしい感情を持たず、正義のために犯罪者を抹殺する殺人ロボットに鍛え上げたのだ。そんな彼は周囲から“脳男”と呼ばれるようになっていた。だが真梨子は、どんな人間でも必ず人間性を取り戻せると信じていた。一方、茶屋も“一郎は犯人を殺そうとしたのではないか”という仮説に辿り着く。そんな中、一郎を移送していた護送車が、緑川紀子(二階堂ふみ)と水沢ゆりあ(太田莉菜)の2人組に襲われる。一郎を出せと要求する彼女たちこそ連続爆破犯だった。争いの中でゆりあが一郎に撃たれ、仕掛けられた爆弾によって護送車が爆発。混乱に乗じて緑川と一郎が逃走する。

1週間後、姿を現した緑川が、真梨子を人質に取って病院に立て籠もる。病院中に仕掛けられた爆弾に翻弄される警察。そこへ、緑川を抹殺するため一郎が姿を現す。様々な想いが錯綜する中、一郎と緑川の死闘が幕を開ける……。
by hageuz | 2013-02-10 17:19 | 映画

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