新少林寺/SHAOLIN
中国ならではのド派手な爆破シーンはハリウッドの規制ではまずとることのできない火薬量。それでいてカンフーシーンは究められた素晴らしいシーンの連続。ジャッキーは一番の売りであるコミカルなシーンとあまりこの手の作品を観ない女性の方にも薦められる作品」でした。
作品解説・紹介
カンフー映画の歴史的金字塔的作品『少林寺』を、29年の時を経て新たな物語として構築。アクションはもちろん、人間ドラマとしての側面にも重点を置いて作られた本作、20世紀初頭の混乱期の中国を舞台に、外国列強の脅威に晒された時代、私欲のための裏切りが横行し、人民にとって苦難と不安が蔓延する中で人としてどう生きなければならないかを考えさせてくれる。アジアで絶大な人気を誇るアンディ・ラウが、悪から善に転じて人としての道を模索する主人公を演じる一方で、ニコラス・ツェーの強烈な悪役ぶりが話題に。もちろん世界のアクションスター、ジャッキー・チェンの“縁の下の力持ち”的な役割も見逃せない。
解説
悪の限りを尽くした男が愛する者を失った悲しみから改心し、人々のために生きる人間の成長物語を軸に、近代武器と伝統武術の壮絶な戦いを描く「コネクテッド」のベニー・チャン監督作。出演は「三国志」のアンディ・ラウ、「孫文の義士団」のニコラス・ツェー、「ラスト・ソルジャー」のジャッキー・チェン。
あらすじ
20世紀初頭の中華民国初期、辛亥革命が起こり、中国全土では覇権をめぐり戦いが絶えず、混沌に陥っていた。登封市(現河南省鄭州市)にある少林寺の僧侶たちは、おびただしい数の死骸の中から、まだ息のある人々を救助していた。そんな中、逃亡した敵の大将を追い、馬に乗った軍人たちが少林寺に土足で踏み込む。粗暴で傲慢な将軍・候杰(アンディ・ラウ)は、少林寺の中で敵の大将を無残に撃ち殺し、少林寺を愚弄して去る。権力拡大の野望を抱く候杰だったが、腹心の部下・曹蛮(ニコラス・ツェー)に裏切られ、愛する幼い一人娘も失い、自身も懸賞金のかかったお尋ね者となってしまう。全てを失った候杰は、かくまってもらった少林寺の料理係(ジャッキー・チェン)の家で髪を切り、出家することを決意。悟りを開いた候杰は僧侶を率い、戦火に追われる平民たちと少林寺を決死の思いで守るのだが……。