企業秘密のコカ・コーラのレシピ
企業秘密は知的財産管理でいう「営業秘密」に相当します。
通常、この秘密を「特許」という形で申請して権利を守ることが多いのですが、コカ・コーラは歴代の経営TOPしか知ることはできないようになっていて、レシピは金庫に封印されているそうです。
「特許」申請しても特許権の存続期間は、原則として出願日から20年で効力を失います。
そのため、100年以上もの間コカ・コーラの製法は他社がまねのできない飲み物としていまでも継承されているのです。
今回流出したレシピでコーラを作ってもオリジナルの味が出せなかったということは、偽物だったかなにか同じレシピでも加熱するとか混合液をねかせて見るなどさらなるレシピがあるのかもしれませんね?
以下、記事より引用~
ラジオ番組「ディス・アメリカン・ライフ」によると、1979年2月、レシピが手書きされたノートの写真をアトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙が掲載。この写真から、砂糖やライムジュース、バニラのほか、シナモンとネロリ、コリアンダー、ナツメグ、レモン、オレンジのオイルなどがコカコーラの原料だと分かったとしている。
同番組は、このノートの元々の所有者は、1886年にコカ・コーラを生み出した薬剤師ジョン・ペンバートン氏の友人だと説明。複数の人を介してアトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙の記者の知り合いだったという薬剤師の故エバレット・ビール氏の手に渡ったという。
■フルーツ風味の薬みたい
番組で読み上げられた製法は、コカコーラの保存文書から発見され一部公開された製法と合致している。
オレンジオイル20滴、レモンオイル30滴、ナツメグオイル10滴、コリアンダーオイル5滴、ネロリオイル10滴、シナモン10滴、アルコール8オンス、ライムジュース2パイント、バニラ1オンス、砂糖30ポンド、などなど。
ところが、この製法を再現したものは今のコカコーラの味とは似ても似つかない。現代では香り付けの技術が当時より格段に優れていることもある。当時のコカコーラは、フルーツ風味の薬みたい、と表現されていた。
一方のコカコーラは、秘密は今も守られていると主張している。広報は、「製法の秘密を暴こうとどれだけあがこうと、この世に本物は1つしか存在しない」とのコメントを出した。(c)AFP