soup opera
叔母と2人暮らしが長く女性同士での生活の長い女性って、結局相手のいない食卓でも淋しくない「幸福な孤独」が実は居心地がいいのかもしれません。
作家の阿川さんの本心はこの辺にあるのかもしれません。重たいテーマを撮り続けている瀧本智行監督がこの作品を何故取ろうと思ったのか?不思議な感じがしました。
【STORY】
独身で35歳のルイは、女手一つで育ててくれた叔母のトバちゃんと二人暮らし。自分を産んですぐ亡くなった母の代わりに、女手ひとつで育ててくれたのだった。そんなトバちゃんが、還暦を前に突然恋に落ち、結婚するために家を出てしまう。一人ぼっちになったルイの家に、ある日、怪しげな初老の画家トニー、笑顔を絶やさない雑誌編集者見習い、康介がやってきて、そのまま三人の共同生活が始まるのだが…。
阿川佐和子の同名小説をベースに、一人暮らしをすることになった35歳の女性が、ひょんなことから二人の男と共同生活を始めることになるファンタジックな人間ドラマ。『犯人に告ぐ』や『イキガミ』など、骨太なドラマが特長の瀧本智行監督が本作では一転、温かくウイットに富んだ愛の物語を手掛けた。近年は『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』や『ノン子36歳(家事手伝い)』など難しい役どころに挑戦している坂井真紀が、たよりなげに見えながらも芯の強さを持つ女性を好演して新境地を見せている。劇中に登場する色とりどりの料理はもちろん、西島隆弘、藤竜也、加賀まりこらが演じるキャラクターも魅力的だ。