第81回アカデミー賞 「おくりびと」が外国語映画賞
さらに加藤久仁生(くにお)監督(31)の「つみきのいえ」が短編アニメーション賞に選ばれました。
「納棺師」とは、遺体を棺に納める仕事のことですが、ただ無造作に棺に納めればいいというわけではありません。ご遺体を整え、旅立ちの衣装を着せて棺に納めます。プロですから、手際よく作業を進めることはあたりまえのこと。遺族が死と向き合う大切なひとときでもありますから、可能な限り遺族に参加を促し、十分お別れをしていただけるよう努めるのも納棺師の役目です。厳粛でありながら、おだやかな雰囲気を作り出すことができるか……、納棺師の力量ひとつでずいぶん変わってくるものなのです。
第81回アカデミー賞各部門が22日発表され、滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の「おくりびと」が外国語映画賞に輝いた。 失業中のチェロ奏者が、偶然出会った納棺師の仕事に最初は嫌悪感を感じつつも、次第に天職と感じるに至るまでを描いている同作品は、モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞。昨日の日本アカデミー賞でも10冠を獲得するなど高い評価を得ていた。